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救急・災害医学講座について

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1980年11月1日、開設者は岩手県、運営は岩手医大が担うという全国に類をみない官民共同の救命救急センターがオープンしました。当・岩手県高次救急センターの誕生であります。その後の地域に密着した診療実績が厚生省から高く評価され、1996年には、広範囲熱傷・中毒・四肢切断などの特殊患者を受け入れる「高度救命救急センター」に認定されました。これは、全国にある150カ所の救命救急センターのなかで7番目であり、東北・北海道では最初の認定でありました。この昇格に伴い、岩手県高次救急センターの正式名称は現在の岩手県高度救命救急センターに改められました。


 救急医学は医学の原点であり、救急医療は医療の原点であるといわれます。また近年「いつでも、どこでも、だれでも、良い医療を」と求められている時代でもあります。迅速かつ常に的確な対応を求められる救急医療への要望と期待も大きくなっているのが現状です。2001年4月、本学医学部に救急医学講座(遠藤重厚 現名誉教授)が開設され、教育機関としての基盤もさらに整いました。岩手県民の命を守るため、県の救急医療のリーダー的存在として良質の医療を提供することはもちろんのこと、医学生卒前・卒後教育、研修医や救急救命士などへのレベルの高い教育が使命とされます。

 

現在は完結型高度救命救急センターとして初期治療から高度医療まで積極的に取り組んでいます。

救急・災害医学講座 教授
​眞瀬 智彦

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救急医学においては、あらゆる救急疾患に対応できる能力を身につけることを学ぶ新しい分野です。臨床実習を通して救急患者さんに対する接し方、そして診断学、治療学を広く学べるように指導しています。


災害医学においては、東日本大震災津波以降、本学では、各講座・診療科が沿岸病院からの患者受け入れ体制の整備、沿岸病院への医療チームの派遣、避難所での巡回診療、検案業務等を行うとともに、すでに現地での現状把握や医療活動を展開していた関係機関・団体が協働して「いわて災害医療支援ネットワーク」を立ち上げました。そこでは、全体での情報を共有し役割分担することで各々の活動を推進するとともに、県外から派遣申し出のあった医療救護班のマネジメント、傷病者の広域搬送、医薬品・医療資器材の供給、被災者への検診活動、避難所環境整備の調査と提言、感染対策など様々な活動を展開しました。

本学では、沿岸地域への長期的医療支援を行うとともに、こういった経験から見えてきた課題を検証し、今後の大規模災害時の医療支援のあり方を提言することを目的として、平成23年9月1日より災害医学講座を設置しました。平成28年8月には救急・災害・総合医学講座災害医学分野に再編し、災害医療に広く対応できる人材育成にも力を入れています。

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